簡単にできる検査【打腱器編】

2018年4月29日 ブログ

かなり更新していませんでした。。。

今回から少し趣向を変えて検査についてやっていきます。

何で検査についてかと疑問を持つかもしれません。

先日、僕がお世話になっている先生が主催するセミナーに参加してきました。その先生の施設では検査をしっかりと行い数字を患者さんに見せて治療前と治療後はもちろんあらゆる場面で様々な検査をしていました。

その検査装置は僕が導入させていただきましたがとても高額で何種類もあります。

そんな時、違う先生とお話しているなか「打腱器」や「角度計」など所有しておらず使い方も意味も知らないと仰っていました。別にそれが悪い訳ではなく僕も販売する立場でそれを知らない事がとても恥ずかしいと思い自分の勉強と記録の為に少しの間簡単にできる検査として少しやっていきたいと思います。

色々なネットにあるものを繋ぎ合わせて記録していきます。

所有していない方、使い方知らない方のお役に立てばと思います。

【打腱器】について

種類:勝沼式・アメリカ式・吉村式・大貫式・バケンスキー・ハンマー式とありますが施術者の好みですかね。

打腱器は【深部腱反射】を診ます。

深部腱反射をみることで病気の可能性を探ることができます。

深部腱反射のメカニズムについて

臨床では”DTR”といいます。

D=DEEP 深い

T=TENDON 腱

R=REFLEX 反射 この頭文字です。

深部腱反射とは脊髄レベルで起こる反射の一つ。筋肉に受動的に伸張刺激が加わることでその筋が反射を起こすという反射です。

反射が出現するまでの流れ
1・打腱器で腱を叩打
2・刺激が感覚神経に伝わり脊髄へ
3・介在神経に伝わり、運動神経へ
4・運動神経が筋肉へ収縮するよう命令
5・反射出現   

一連の経路を「反射弓」と呼びます。

”受けた刺激が大脳を介さないで中枢神経から骨格筋や腺に反応になって伝わる事”が反射の定義です。

深部腱反射検査は骨格筋の伸長反射の程度を診る検査です。伸長反射とは、筋が急激に伸長されたときに反射中枢レベルで骨格筋を収縮させる反応の事です。

深部腱反射検査の臨床的な意義・目的の再確認です。

深部反射は、上述のように筋の伸展反射のことを指し、腱反射とも呼ばれます。腱や骨の突起を打腱器で叩くことで腱が急激に伸張され、腱反射が誘発されます。

反射の程度(力強さや速さ)の左右差が明らかであれば病的意義を認めます。

腱反射が亢進していると、筋緊張が亢進しているとみなされる場合もありますが、あくまで、錐体路機能障害を確認するための検査です。

全身性に反射が減弱、消失している時もあまり検査の意義はなく、部分的に反射が変化しているときに骨格筋を支配する下位運動ニューロンの障害を疑います。

深部腱反射検査を行う意義と目的

・錐体路障害を示唆する(病的反射のテストと並行して行う必要がある)
・下位運動ニューロンの障害が疑われるときの部位の判定・目安になる

深部反射の中枢と求心・遠心路を下記に記載します。

・下顎反射→求心・遠心路(三叉神経)→反射中枢(橋)

・上腕二頭筋反射→求心・遠心路(筋皮神経)→反射中枢(C5.6(主に5))

・腕橈骨筋反射→求心・遠心路(橈骨神経)→反射中枢(C5.6(主に6))

・上腕三頭筋反射→求心・遠心路(橈骨神経)→反射中枢(C6~8(主に7))

・回内筋反射→求心・遠心路(正中神経)→反射中枢(C6~8)

・手指屈筋反射→求心・遠心路(正中神経)→反射中枢(C6~Th1)

・胸筋反射→求心・遠心路(内・外胸神経)→反射中枢(C5~Th1)

・膝反射→求心・遠心路(大腿神経)→反射中枢(L2~4)

・下肢内転筋反射→求心・遠心路(閉鎖神経)→反射中枢(L3~4)

腱・筋を叩打することにより、錐体路での障害か、もしくは反射弓での障害かを大まかに判別することができます。

亢進→錐体路での障害→中枢神経麻痺→脳梗塞、脳出血、脊髄損傷等

消失→反射弓での障害→末梢神経麻痺→椎間板ヘルニア、ギランバレー症候群、脚気等

評価の結果を、「正常・異常」を見極める1つの判断として、左右差を見ることが重要です。

人によっては、反射により筋収縮が強く出現するヒトもいるので、必ず左右差を見ましょう。

 

こんな感じでまとめてみました。